フォーラム関連情報 2016.9.30
「日本を変える」特別ソーシャルイノベーター決定 日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016最終日
編集長 安倍宏行

  28日から3日間にわたって開催された「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016」が30日閉幕した。本フォーラムを主催した日本財団は、社会貢献活動の一貫としてソーシャルイノベーター支援制度を考案し、全国225件の応募から優れたアイデアを持つ10組11名のイノベーターを選出した。 

 

 彼らのプロジェクト企画・チーム組成に対しては上限1千万円の事業資金が提供され、その中でもインパクトが期待されるチームは「特別ソーシャルイノベーター」に選定され、1億円×3年間を目安に事業支援が約束される。3日間に延べ約2200人の人が訪れ、最終日の30日には500人を超す人が集まるなど、社会の関心の高さがうかがえた。

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 選定にあたり、11名のソーシャルイノベーターらは、会場に詰めかけた来場者を前にプレゼンテーションを披露した。音楽や動画、パワーポイントを駆使した演出によって会場を沸かせる場面もみられた。

 

 長時間にわたる選考の末、特別ソーシャルイノベーターに選ばれたのは、最優秀賞に岩本悠氏(学校魅力化プラットフォーム共同代表)、優秀賞に河内崇典氏・高亜希氏(Collective for Children共同代表)、林篤志(Next Commons Lab代表)の3名。それぞれ受賞の喜びを語った。

 

岩本悠氏
「いまこの先に見えるのは希望です。もうこれから日本の未来のためにスタートに立たせていただいたと思っています。これから皆さんと是非一緒にやっていきたい、いや、皆さんとやらせていただきたいと思います。」

 

河内崇典氏
「これから関西で気を引き締めて子どもたちのために力を合わせて新たな支援をつくっていきたいので皆さん応援をよろしくお願いします。」

 

林篤志氏
「ポスト資本主義社会というずっと違う世界をみたいと思っています。ここにいる皆さんもきっともっと違う世界があるんじゃないかとどこかで思っていると思うので、その仕組みを作れれば本望です。」

 

 選ばれた3組に対する評価は以下の通り。

 

Collective for Children:
活動場所が異なる人々が力を合わせて活動している姿が、NPOの新たな協力モデルとして社会の役に立つ。

 

Next Commons Lab:
シェアリングエコノミーといわれる中でビジョンという思いをもった人たちが集まるコミュニティーを作ろうとしていることと、壮大なことをやろうとしている人が日本にもっと出てきて欲しいという期待を込めた。

 

学校魅力化プロジェクト:
高等学校まで地域で暮らすと、その子は地域を愛するようになる。島根県の海士町という典型的な過疎地で高等学校が廃校になるという危機から、再生に取り組み、日本全国に展開する組織をつくりつつあることに大いに期待する。

 

 最後に挨拶に立った日本財団の笹川陽平会長は、今回選ばれた10組のイノベーターに対し、今後も支援していくことを約束すると共に、彼らがさらに計画をブラッシュアップして、日本の将来を作る核になっていくことに期待感を示した。また、今後10年、20年、こうした取り組みを続けていくとの考えを示した。

 

 フォーラム閉幕後の懇親会に訪れた小泉進次郎衆議院議員に会場が湧く一幕もあった。小泉氏は個々のイノベーター達に今後の活動に期待を込めて一人一人にエールを送った。

 

 今回のフォーラムは、日本全国で活動しているソーシャルイノベーター達に大きな希望を与えたことは間違いない。今回応募しなかった人たちの中にも、社会にインパクトを与えるイノベーションに取り組んでいる人達がいるに違いない。日本財団の取り組みが、そうしたイノベーター達に勇気を与え、彼らの活動を加速させることを期待したい。

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