「なんとかなったらいいなあ」

残業が続く日々、「もっとやりがいのある仕事ができて、労働時間が短い会社に転職したいな」と遠い目をしてしまったことはありませんか?
新婚の友人から、「保育所が決まらないとないと仕事を辞めなくてはならなくなりそうでちょっと辛いなあ」と相談されたことはありませんか。
田舎で一人暮らしのお祖母ちゃんが、買い物に行くのも大変らしいと聞いて、「なにをしてあげられるんだろう」と心配したことはありませんか?

日々の生活を送っていると、小さなことから大きなことまで、さまざまな悩みごとが発生しますよね。
「なんとかならないかなあ……」と思わずため息をつきたくなることがいろいろあります。
もしかしたら、今あなたが抱えている悩みのなかには、自分ひとりではなく「社会的に解決すべき重要な問題」が含まれているかもしれません。

社会課題って何?

たとえば、日本にもっと働く時間を短縮するような仕組みができれば、趣味に打ち込んだり、それぞれが楽しく過ごす時間を増やせます。なにより元気になれますね。その結果、仕事でも成果を出せて、会社の業績も伸びるかもしれません。
また、子どもを預けられる施設が気楽に利用できたり、在宅や時短勤務でフレキシブルに働けるようになれば、安心して子どもを産み育てることができます。日本社会の大問題「少子化問題」も解決してしまうかもれません。

そんなふうにわたしたち一人ひとりの悩みのなかには、社会の問題と深く繋がっているものがあります。こうした問題は「社会課題」と呼ばれています。社会課題が解決すれば、悩んでいた人はもちろん、世の中も暮らしやすくなって、みんながハッピーになります。

実は、そんな世の中の実現に向けて、すでに大勢の人が活動しています。残念ながらあまり知られていないかもしれませんが、先ほどの例に対しても多様な働き方を認めたり、企業に保育施設を作るなど、具体的な行動を起こしている人々がいます。その担い手は政府や自治体、NPO(非営利)団体、一般企業のCSR(企業の社会的責任)活動など様々です。

「ほしい」や「したい」が世界を変える

でも、社会課題を解決するのは、組織だけではありません。一人ひとりの個人、つまりあなたにも手助けができるのです。
今、あなたが悩んでいること自体が社会課題かもしれません。「私はこの問題をどうにかしたい」と意思を表明したり、家族や友人と話して課題認識を周知したり、公的機関などに相談するといったことも解決へ向けた立派な第一歩です。

また日頃からあなたが「問題だ!」と感じていることにすでに取り組んでいる人たちを応援してもいいでしょう。たとえば、食の安全に不安を感じている人なら、安心だと判断できる有機野菜や食材を、ちょっと値段は高いけれど、なるべく購入してみる。そんなちょっとした行動も課題解決につながる第一歩です。

あなたが「こうあってほしい」「こうしたい」と思っていることのために、少しだけ行動してみませんか。そのことで、世界は少しずつ居心地のよいところに変わっていきます。あなたの「こうしたい」という思いが世界を変えるきっかけになるかもしれません。