子どもの7人に1人が貧困状態に

日本の子どもの7人に1人が貧困状態にあることをご存じでしょうか?
 世界で3番目の経済大国の日本で、にわかに信じられないかもしれません。しかし、貧困ラインである親子2人の世帯での収入が1カ月14万円以下という環境にいる子どもたちは2015年時点で全体の13.9%にものぼります(厚生労働省「平成27年国民生活基礎調査」より)。
 「私の周りにはそんなに貧しい子はいない」と思う人もいるかもしれません。なぜなら貧困ラインでの生活は、食べ物や着る服がない、といったところまで切迫した状態ではないため、貧困の状況が見えにくいからです。
 もしかするとあなたの近くにも、人知れずぎりぎりの生活をしている子どもたちがいるかもしれません。

子どもに「生きる力」を育む機会を与える

親が生活を維持していくことに専念しなくてはならない状況で、子どもは、大人たちから十分な関心が払われづらい傾向にあるようです。
 このため生活に必要なスキルや学習習慣が身に付けられない場合もあるでしょう。進学といった教育機会も限られてしまいがちです。また、スポーツや音楽などやりたいことがあっても、経済的理由から諦めざるを得ないケースもあります。
 こうした状況に置かれた子どもたちは、「将来はこんなことをしたい」といった夢や希望をはぐくみにくい環境にあるのです。
 この状況を放置しておくと、子どもたちは十分に「生きる力」を育むことができず、成長して大人になったあとも貧困から抜け出せない可能性が高くなります。貧困は連鎖し、拡大していくのです。

すべての子どもたちが希望をもてるような社会へ

 子どもの貧困を放置すると社会にとっても大きな損失をもたらします。貧困が連鎖することで、社会全体での負担が増えます。子どもの貧困は社会全体で解決していかなくてはならない問題なのです。
 解決するためには単に経済的に支援をすればいいということではありません。子どもたちが自ら意欲をもち、社会と関わる力を身に付けて、将来自立していけるような助けがもっとも重要です。
 そんななか、日本財団では「子どもの貧困対策プロジェクト」をスタートしました。貧困にあえぐ環境にいる子どもたちに、家庭でも学校でもない「第三の居場所」を用意し、そこで大人たちが見守るなかで自由に遊び、学べるような環境づくりを目指しています。

 すべての子どもたちが将来へ希望をもてるような社会を実現させていきたいですね。

<参考>
●プロジェクト公式サイト
「子どもの貧困対策」プロジェクト(日本財団公式サイト)