2017年11月17~19日に開催される「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017」。18、19日の両日には分科会プログラムが企画されています。20を超えるプログラムは「Vision(ビジョン)~にっぽんの将来像を探る~」、「Issue(イシュー)~社会課題を解きほぐす~」、「Collaboration(コラボレーション)~既存の枠を超える~」、「Resource(リソース)~社会変革の源泉を生み出す~」という4テーマに大別され、各テーマを日本財団のプロデューサーが企画・設計しています。各テーマの見どころについて、4人の担当プロデューサーに聞きました。

段階的に設定された4つの分科会テーマ

「ソーシャルイノベーション」と聞いて、すぐに日本語の意味を答えられる人は少ないかもしれません。

ソーシャルイノベーションをそのまま日本語訳すれば「社会課題に対する革新的解決方法」。あるいはもっと単純に「社会変革」というような意味で理解している人も多いかもしれません。翻訳した意味をそのまま捉えると「どこかの企業が、革新的なサービスによって、“勝手に”社会を変えてくれるのかな?」というニュアンスを感じてしまいます。

しかし日本財団が定義する「ソーシャルイノベーション」の意義は、そうではありません。

それを根本から理解できるのが、2017年11月17日~19日に開催される「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017」。同イベントの分科会プログラムは4つに大別され、ソーシャルイノベーション理解促進に向けた段階的なテーマがそれぞれに据えられています。

Vision分科会~にっぽんの将来像を探る~
「日本のイノベーターを広く知ってもらいたい」

ソーシャルイノベーションの意味・意義を歴史的・社会的な背景を踏まえながら理解できるのが、Vision分科会です。

この分科会を象徴するのが「公をどのように担っていくか」と題したプログラムで、テーマは経済産業省による「次官・若手プロジェクト」。今年5月頃、省内公募で選ばれた20代、30代の同プロジェクト若手メンバーによるペーパー「
不安な個人、立ちすくむ国家
」 がSNSなどで拡散され、社会的に大きな話題を巻き起こしました。このプログラムでは当時の事務次官らを招き、官民横断的な議論が繰り広げられます。これからの日本を根本から変えていこうとする同プロジェクトはまさしく「公」が主体となったソーシャルイノベーションの形態の1つ。プロジェクト推進に今後必要となる社会課題解決の担い手や政策立案についても、来場者を巻き込みながら対話を通じて深掘りします。

Vision分科会プロデューサーからのコメント
「ソーシャルイノベーションという言葉は、海外から輸入された言葉のように思われがちですが、古くは二宮金次郎もソーシャルイノベーションを起こした人物だと言えます。長らく活動を継続してきたイノベーター、新たにイノベーションを起こそうとする方——継続人材・新規人材の両面から、日本にもソーシャルイノベーターがたくさんいるということを広く知ってもらいたいです」(日本財団・花岡隼人さん)

〈Vision分科会のプログラム群〉
目的:ソーシャルイノベーションという概念を俯瞰的に捉え、イベント全体の方向性を示す
ソーシャルイノベーションと日本人 日本の智恵は江戸にあり

「公」をどのように担っていくか

ソーシャルイノベーション創出プロセスと要件 地域の再生可能エネルギーの活用事例から考察する

人生100年時代の新しい生業(なりわい)

ニュースは誰が担うのか

ソーシャルイノベーションの本質

ソーシャルテックの台頭

Issue分科会~社会課題を解きほぐす~
「一個人としてテーマに触れれば意識の持ちようが変わる」

さまざまな社会課題を一部の人たちだけで解決するのではなく、誰もがそのコミュニティに参加できるように——。そんな理想のもとで開催されるのが、Issue分科会です。

例えば「障害者と性 共生社会のタブー」のプログラムは必見です。「障害者の性」と聞くと、きっとセンセーショナルな話題だと感じる方もいるかもしれません。しかし、いわゆる「健常者」と呼ばれている人々が社会的に自立する過程で誰かを好きになったり性的な欲望を持つようになったりするのと、実は同じこと。同プログラムでは、なかばタブーのように扱われてきた「障害者と性」に真正面から切り込むことで「来場者に対し社会課題を身近に感じてもらい、自分ゴト化してもらいたい」と企画されました。

Issue分科会プロデューサーのコメント
「“意識高い系”と言われるような人たちだけが集まって社会課題解決を考えていても、きっと前に進んでいきません。分科会プログラムでは堅いテーマに限定せず、一個人として触れやすいテーマを企画しました。すべての来場者の意識の持ちようが変わる場にしていけたらと考えています」(日本財団・青木透さん)

〈Issue分科会のプログラム群〉
目的:社会構造の転換により抱える国内の諸課題について、最先端の知見を共有し、対策を考える
災害大国ニッポン

幼少期で人生が決まる?!

障害者と性

「女性活躍」に隠れているもの

ゆとり世代が描くにっぽんの将来


Collaboration分科会とResource分科会の詳細は、10月10日公開の後編で!

※分科会プログラムの詳細はこちら