本日、いよいよ開幕した「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017」。初日である11月17日のオープニングには、日本財団の笹川陽平会長、衆議院議員・小泉進次郎氏、現職渋谷区長の長谷部 健氏の他、7人のソーシャルイノベーターが登壇。講演やトークセッションなど、オープニングにふさわしい充実した内容となった。
【開会の辞を述べる、日本財団会長・笹川陽平氏】
 冒頭、500人を超える来場者を前に挨拶に立った笹川会長から語られたのは、2回目を迎えた本フォーラムに対する主催者側の思いだった。
「この会場に集まったみなさんには、ここに来れば何か新しいことが起きるのではないかという期待があるはずです。ここは人と人が出会う場。みなさんとともにソーシャルイノベーションを起こして、明るい日本の未来をつくっていきたいと思っています」
【基調講演に登壇した、東京都渋谷区長・長谷部 健氏】
 つづく長谷部氏の基調講演では、自治体の憲法ともいえる渋谷区の基本構想を紹介。
「渋谷をロンドン、パリ、ニューヨークに匹敵する、シティプライドを持った国際都市にする」ための取り組みが紹介された。
【分科会のプロデューサー、左から花岡隼人氏、青木 透氏、田代純一氏、工藤七子氏】
 次に3日間のフォーラムの中核を成す「分科会」を企画した4人のプロデューサーから説明。11月18日からスタートする23の分科会は、テーマが「Vision」、「Issue」、「Collaboration」、「Resource」の4つに分かれ、人気のある分科会はすでに満席で「立ち見が予想される」というから、関心の高さがうかがえる。
【聴衆に熱弁を振るう衆議院議員・小泉進次郎氏】
 その後、基調講演のステージに立った小泉氏は、自民党の公約でもある待機児童対策と幼児教育の無償化に言及。3000億円の財源を政府の依頼に応え、負担することになった経済界を「企業が政治の顔色をうかがっていては、日本にイノベーションは生まれない」と一刀両断。来場者と会場にいるソーシャルイノベーターに向け、「どうかみなさん、新しい経済人として日本の経済界を変えてください」とエールを贈った。
 基調講演の後は、笹川氏、長谷部氏、小泉氏3人によるクロストークを開催。会場からは、働き方や子育てといったさまざまなテーマで質問が寄せられ、議論が交わされた。
【司会者に紹介される本年度ソーシャルイノベーター(会場中央の7人)】
 オープニングのラストを飾ったのは、228組の応募の中から選ばれた7人の「ソーシャルイノベーター」の紹介。12月14日に開かれる「日本財団ソーシャルイノベーターアワード」の前哨戦となる本フォーラムでは、最終日にそれぞれの事業についてプレゼンテーションが行なわれる予定となっている。司会者から7人に投げかけられた「ソーシャルイノベーションとは?」という質問に対して、「人々のマインドセットを変えること」「一人ひとりが未来を選択して動くこと」「声なき声を聞いて、道を考えていくこと」といったソーシャルイノベーター言葉から、彼らの「社会を変えたい」という強い思いが伝わってきた。また、来場した昨年度のソーシャルイノベーター3組4人(上写真、右)からは「ここで終わりではありません。この先にはさらに多忙な日々が待っています」という激励の言葉がかかった。

本年度ソーシャルイノベーターの紹介記事は
コチラ


 4時間に渡るオープニングは熱気冷めやらぬまま閉幕。「にっぽんの将来をつくる」ためどのような議論がかわされるのか、2日目以降の分科会に期待したい。