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レポート

一億二千万通りの「働き方改革」 わたしも会社も豊かになる、新時代の働き方改革とは?

2019/11/30(土)13:00~15:00

2019.12.10
自分の大切にしている価値観の気付き

一億二千万通りの「働き方改革」 わたしも会社も豊かになる、新時代の働き方改革とは?
<登壇者>
中村 龍太さん(サイボウズ株式会社 社長室・社長室長)
廣 優樹さん(特定非営利活動法人二枚目の名刺 代表理事)
<日本財団ディレクター>
廣瀬 正典


本セッションでは進行役の廣瀬さんから「一人ひとりの思いを大切にし、楽しむことを大事にしていただきたい」と、皆が積極的に参加することを呼びかけ、聴衆の各テーブルで自己紹介を実施。働き方の価値観の違いについて和やかな雰囲気でディスカッションが行われました。
働き方改革は、長時間労働や兼業・副業の促進などの多くの問題から生まれましたが、実際に働き方改革を取り組んでいる企業はまだまだ少ないのが実状。そんな中で今後は「個人の時間であなたは何をするのか?」ということが課題として挙げられました。

副業から始める働き方改革 

中村さんは、サイボウズという会社はもともと離職率が高く、企業としてさまざまな問題を抱えていたと言います。そこで、「100人いれば100通りの人事制度があってよいではないか」という考え方を重視し、従業員一人ひとりの個性が違うことを前提にそれぞれが望む働き方や報酬を実現するために、公平性よりも個性を大事にして経営を考えています。
就業規則の中には、「会社の資産を毀損する可能性のある場合を除き副業を行うことができる」と社員の副業を推進しており、ただ副収入を得るだけの副業ではなく自分らしい個性的なキャリアを積むことや、家事育児などのすべての価値創造活動を副業の対象としています。その上で資本・資産というのは安心・貢献・幸福に基づくものであり、「何事もモチベーションは感謝の気持ち」と締めくくりました。

二枚目の名刺という選択肢

廣さんからは「二枚目(副業)とは隠れてやる小遣い稼ぎのための副業とは違い、自分で人生を設計するための選択肢と考えています」と投げかけがありました。二枚目の名刺は組織や立場を超えて社会のこれからを創る「二枚目な社会人」がもつ名刺なのです。
ただ副業をするにも何をしていいのかわからない人たちにとって、大事なことは価値観を揺さぶられる体験。「我々はチームを組んでNPOの事業推進をするプロジェクトをしています。大事なことは自ら手を挙げること、そして共感を重視し、必ずしもスキル、経験を要しないそういった場を提供しています」と言い、自分の組織から外に出ることや自ら共感できる活動に手を挙げ、NPOリーダーと協働するという具体的な提案がされました。


本セッションの終盤にはパネルディスカッションを行い、白熱した議論が交わされました。その中で、「副業などの最初の一歩を踏み出すにはどうしたらいいのか?」との問いに廣さんは「好きなこと、それを誰かと共感したいことを持っているだけで最初の一歩は踏み出せます」と答え、中村さんは「人は外的要因でしか変わらず、自分一人では変わらないので、外的要因を感じることが大事だと思います。何もしたくない人は自分が喜びを感じることに注目すれば何かヒントがあるのではないでしょうか」と答え、来場者からは「お二人のお話を聞いて今後何か踏み出すきっかけになりそうです」との発言があり、会場は拍手に包まれ大盛況の中セッションが終了しました。