REPORT
レポート

優秀な人材が真に挑むべき問題 Why best minds are not solving the world’s biggest problems

2019/11/29(金)1部13:00~14:00 2部15:45~16:45

2019.12.27
ひとり一人が課題に対してどんな行動を起こすのか?

真に挑むべき問題

〈1部 登壇者〉
Mr. Prasoon Kumar(billonBricks Co-Founder and CEO)


気候変動、格差社会など世界中に抱える多くの社会問題について、本セッションでは非営利団体billionBricksのプラスーン・クマールさんが登壇し、ひとり一人がどんな行動を起こすことが出来るのかを問いかけ、自身の経験をもとに講演を行いました。

「世界中には困難な課題が数多くある中、これらの問題に優秀な人材、企業は解決しようとしているのでしょうか」と切り出したプラスーンさんは、世界はインターネットが普及し、生活が便利で豊かになっていく一方で「我々は本当に平和へ向かっているのでしょうか?」と問いかけます。そして、「有名な大企業ほどケータイ、ネット依存など様々な問題を生み出しているのではないでしょうか。多くの企業は新しい刺激を追求したがるが、それは本当に善い行いなのでしょうか」と投げかけました。

世界の貧困問題のために出来ること

世界には家がない人々が約10億人、その数は今後15年間で2倍になるといわれ、プラスーンさん自身、実際に増え続けるたくさんの路上生活者を見てきた経験から「この問題を解決する為に、話し合いではなくとにかく行動をおこそう」と決意し、勤めていた建築会社を辞め、ホームレス問題をなくすために起業。2013年「billionBrick」を設立しました。プラスーンさんは「多くの人々に貧困から抜け出す機会を生み出す」ということを目的として活動を始めました。
まず、クラウドファンディングなどを通じて多くの企業から資金調達を実現。そして自身の建築家としての経験を活かし、ホームレスや社会的弱者に向けて、軽量かつ全天候に対応できるシェルター「WeatherHYDE」、太陽光発電を利用して電力を販売することで建築費を無料にできる住居「PowerHYDE」を開発し、インド、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ネパール、米国と6年間で5,055人の人々に家を提供した実績を語りました。
プラスーン氏は「みんなが考え、動き、正しいと思うことをしましょう。他人にまかせず、自分で動きましょう。若い世代に任せないで自分でなるべく早く動きましょう。子供のような考え方で前に進んでください」と語り、締めくくられました。


社会的企業への道のり



〈2部 登壇者〉
Mr. Prasoon Kumar(billonBricks Co-Founder and CEO)
Mariko McTier (MyMizu- Operations, Product & Marketing)
Kineret Karin(ImpacTech_asia Co-Founder)
Jared Campion(Dreamdrive Co-Founder)
花岡 隼人さん(日本財団)


本セッションの第2部では、社会問題の解決に取り組む様々な社会起業家を迎えてパネルディスカッションが行われました。
その中では、社会的企業を起業する上では「既成概念を壊すということ、そしてスピードと忍耐が必要です」、「起業家はデザイナーに近いと思います。何もないところから何かを作る。そして自分の信念が重要であり、行動には責任が伴います。どのようにリスクを減らすのか。賛同してくれた人たちのことも考えながら動いてください」など、建設的な意見が多く交わされました。
そして、スタートアップを立ち上げる時には、「色んな人と話をしましょう。そして100人にアイデアを提案しましょう」といった意見や「大事なのは責任。賛同してくれた人たちのことを考えながら、どうやってリスクを減らすのか」といった起業する上でのリスクについて議論し、パネリストそれぞれの社会的起業家としての道のりを共有しました。
最後にプラスーン氏からは、「営利企業に就職する以外の方法を若者たちに知ってもらいたい。非営利の仕事をするにはどうしたらいいのか、我々が力になります」と来場者に呼びかけ、熱のこもったパネルディスカッションは終了しました。