REPORT
レポート

ユメジツゲン大会 中高生の声で社会を変える

11月30日(土)15:00〜17:00

2019.12.26
<登壇者>
岡田 武史さん(株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長)
下村 健一さん(ジャーナリスト)
山田 菜摘さん(i stand 広尾学園高等学校2年)
池田 遥さん(i stand 広尾学園高等学校2年)
高志 成海さん(i stand 広尾学園高等学校2年)
平井 愛美さん(プロジェクトO香川大学教育学部附属高松中学校3年)
津田 真帆さん(プロジェクトO 香川大学教育学部附属高松中学校3年)
久保田 啓斗さん(BE Frontier 慶應義塾高等学校2年)


中高生の継続した想いが社会を変える

ユメジツゲン大会 中高生の声で社会を変える
収入や老後の年金など未来に対する若者の不安は尽きません。その一方で気候変動問題を訴えた16歳の少女をはじめ、社会課題に向き合い、大規模災害のボランティア活動やSDGsをテーマとした取り組みなど、未来を切り開こうと闘っている若者たちもいます。ユメジツゲン大会では中高生を中心とした若者たちの「社会を変える」挑戦を応援するプラットフォームについて議論し、発表されました。

議論に先駆け登壇したのは元サッカー日本代表監督を務めた株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長の岡田武史さん。岡田さんは前セッションで発表された意識調査の結果からそのスコアの低さを見て衝撃を受けたと訴えました。そして岡田さんがサッカー選手育成において一番重要視したことは「主体的にプレーする自立した選手の育成」と言い、社会改革に対応するためにまず心を変えること、つまり自立することだと語りました。

興味の無い人にどうやって訴えていくのか?

パネルディスカッションが始まると、元TBS報道局で活動していたジャーナリストの下村健一さんがモデレーターを担当。若きパネラーとして登壇した香川大学教育学部附属高松中学校に通うプロジェクトO(オー)のメンバー津田真帆さんと平井愛美さんは、ハンセン病療養所「大島青松園」との交流を通じたハンセン病への理解促進活動を例に挙げ「差別からくる間違った認識を持った大人世代と若者世代の無知と無関心」が社会問題解決に対しての大きな壁になっていると話しました。そして若者世代に対し、社会課題への取り組みを受け入れて貰うことが重要だと続けました。
高校生たちで理想の学校創造を目指す団体BE Frontierで活動する久保田啓斗さんは、本日登壇することを友人たちに内緒にしてきたと言いました。「興味を持たない人にとっては、ただ“意識高い系の人たち”の集まりと思われてしまう。高校生全体に自分たちの意思をアプローチしていくのは難しい」と語りました。
久保田さんの話を聞いたi standの池田遥さんは「興味の無い人たちに、自分たちの組織や熱気をどう伝えて足を運んでもらうか」が重要な鍵になると訴えました。そして「ユメジツゲン大会」を主催したi standは、大会への参加者募集にあたりずいぶん悩やんだと言います。訴求力を考えInstagramやTwitterによるSNS活用に言及しましたが、結局それも「意識高い系」の人だけにしか届かない方法なのではと疑問に思ったそうです。
下村さんは「電車の景色を眺めるように無自覚に情報とふれ合う若者世代が間違った情報に踊らされてしまう。だからネットの時代でも対面での説得といったアナログなアプローチが重要だし、大人たちの協力ももちろん必要不可欠。全ての人たちとのネットワークがユメジツゲンへの方程式」と話すとパネラーたちも深く頷きました。

持続可能というキーワード

「その場で出会った高校生同士が価値観を共有し合うのはとても難しい」と久保田さんは切り出しました。一点集中型に行動する人もいれば、多角的に物事を判断する人もいる。多種多様な価値や能力を持った人が集まるのもSNSの特徴であり、色んなパターンの人たちが集まる事で思いもよらない強いチームが生み出されると池田さんも説きます。
それを受けたプロジェクトOの2人は、「課題に取り組むことが一過性になっているのも問題」と話しました。「ハンセン病を知るため島に訪れた人たちが一時の研究で終わってしまっている。 もっと深く長く考えて欲しい」と訴えました。
それを受け、下村さんはサステナビリティ(持続可能)の必要性を強調し「ここで終わりにしない。どう継続していくかがとても重要なキーワードになる」と結びました。

SIF2020、世界からしょうがないが消える!?

パネルディスカッションが終わると壇上にi standの山田菜摘さんと高志成海さんが登場し、池田さんと共に今後の活動内容の発表が行われました。
「しょうがない」という言葉で見逃されている世の中のさまざまな社会問題を、中高生の手で解決するため結成されたi stand。若者たちの可能性を信じて、全国の中高生から問題解決の糸口となるアイデアや企画を募集する「ユメジツゲン大会」を来年のソーシャルイノベーションフォーラム2020にて開催することを発表しました。そして大会最優秀に選ばれた人を全力でサポートする、そんな一年を目標に掲げセッションが終了しました。