SPEAKERS
登壇者

PROFILE
NPO法人Silent Voice代表。1989年、滋賀県出身。聴覚障害者の両親を持つ耳の聞こえる子どもとして、手話を第一言語に育つ。大学卒業後、東京の広告代理店に勤務。「自分にしかできない仕事とは?」について考える。2014年から聴覚障害者の聞こえないからこそ身についた伝える力を活かした企業向け研修プログラム「DENSHIN」や、難聴児向けの総合学習塾「デフアカデミー」を展開し、聴覚障害者の強みを生かす社会の実現に向けて活動している。2018年、青年版国民栄誉賞といわれる人間力大賞(主催:日本青年会議所)にてグランプリ・内閣総理大臣奨励賞および日本商工会議所会頭奨励賞を受賞。
BUSINESS

ローカル地域の難聴児にオンライン家庭教師を届ける

音声での会話が難しい難聴児と手話のできる講師(ろう者・難聴者・聴者を問わない)をWEB上でマッチングするサービスを作ります。生徒と講師は双方向性のビデオチャットで手話で会話をすることが可能で、悩みごとの相談や教科学習指導を主に行います。ローカル地域に住む難聴児は、遠く離れた聴覚支援学校の寄宿舎に入るか、情報保障(手話・筆談・字幕等)の少なくなりがちな地域学校に通うしかなく、塾や習い事に通おうにも聞こえる子どもが中心で会話に参加できないなど、教育環境や出生地域で暮らす選択肢が制限される傾向にあります。そういった孤立感を持った難聴児に向けて、前向きに頑張ろうと思える時間を提供することが目的です。
MESSAGE
聴覚障害のある両親に育てられた聴者の私は、二年前に大阪で初めて難聴児専門の塾を立ち上げました。生徒はすぐに定員いっぱいに集まりました。まだ教育的成果の何も無い頃に、まず求められていたのは「居場所」だということが分かりました。手話や視覚的な情報によって「伝わる」という環境で、難聴のある子どもたちは議論し、仲間を作り、言葉の数や学習の意欲が、居場所という価値から生まれていきました。しかしこれは、人口密集地であるから実現することも分かりました。難聴児は1000人に一人の割合と言われます。ローカル地域で、聞こえる子どもの多い学校や塾にマッチしない難聴児にも、希望を持てる居場所を作りたいと考えています。