SPEAKERS
登壇者

西ヶ谷 有輝

にしがや ゆうき

株式会社アグロデザイン・スタジオ 代表取締役社長

PROFILE
2011年より東京大学および農研機構(農水省系研究所)にて農薬(特に硝化抑制剤)の研究を開始。硝化抑制剤を実用化する方法としてスタートアップの起業を考え、2017年に東京大学の起業家養成講座EDGEプログラムに参加して、最優秀賞を受賞。2018年3月に株式会社アグロデザイン・スタジオを一人で創業。国の助成を受けつつ、大学に眠る農薬のシーズを発掘し、共同研究先を広げながら、今に至る。専門は構造生物学、生化学、創薬化学。博士(生命科学)。
BUSINESS

人や環境に安全なスマート農薬の開発

当社では、人や環境にやさしい農薬を新しく開発しています。近年、農薬の安全性に対する懸念は増々強まっておりますが、国内農地のうち無農薬有機栽培が行われているのは0.2%に過ぎません。であればむしろ、ほとんどの農地で使われている農薬をより安全なものにしたい、それをビジョンに掲げています。現在いくつかの農薬を開発中ですが、どれも特定の菌や害虫などをスマートに狙いうちし、人や環境中の動植物には害を与えないように設計されています。特に私たちが一押しの硝化抑制剤は、撒けば撒くほど環境負荷が減るという常識外れの農薬です。このような農薬を普及させることにより、持続的農業に貢献します。
MESSAGE
農薬というと、危険・健康に悪い・環境破壊など負のイメージを抱きがちです。しかし、実は無農薬栽培にも恐ろしい面があるのです。無農薬栽培では、作物の収量は1/4〜1/2に落ちます。つまり、世界中の栽培が無農薬になると、現在の人口の半分も養えなくなってしまいます。農薬は人類にとって重要なものなのです。こんなに役に立っているのに、ここまで嫌われているものは、農薬以外に無いかも知れません。農薬開発に関わる私たちとしては、これはとても歯痒く悲しいことです。私たちは消費者の皆さんに『アグロデザイン・スタジオの農薬なら安心だし、無農薬より環境にいいんだよ!』と言ってもらえるよう努力を続けます。