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犬山紙子×椎木里佳「ネットが全て」「SNS活用」 若者と政治をつなぐには…?

「ホメラニアン ホッとフォーラム supported by 日本財団」シリーズ#2

2019.10.16

コラムニストの犬山紙子(月曜&火曜担当)と、アプリクリエイターの関口舞(水曜&木曜担当)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送番組「ホメラニアン」。2回目となった10月14日(月・祝)の「ホメラニアン ホッとフォーラム」のコーナーでは、慶応義塾大学4年生で実業家の椎木里佳さんをゲストにお迎えしました。

椎木里佳さんと犬山紙子

どうしたら政治がもっと近くなる?

犬山

本日の議題は「どうしたら政治がもっと近くなる?」。“シルバー民主主義”と言われているように、日本の政治は、人口が多く、投票率が高い高齢者に向かいがち。でも、これからの日本を支えて行くのは若者。そして子ども達です。そこで、今日は椎木さんを迎えて、どうしたら若者と政治が近いものになるのか、そして親世代の私達は子ども達に向けて何を教えて行くべきかを考えていきたいと思います。

今年の7月に行われた参議院選挙では、18歳と19歳の投票数は31%。前回より15%も下がったという結果なんですね。椎木さん、ちょうど18歳選挙がスタートしたときに18歳だった当事者なんですね。

椎木

そうですね。“18歳選挙始まるぞ”みたいな感じで盛り上がっていて、メディアとかも取り上げていたので。もう当事者からすると、すごい嬉しい気持ちというか“注目されているから、やっぱり行かないと”って気持ちが強かったんですけど。今年になって注目度も落ちているし“まぁ、行かなくてもいいかな”みたいになっちゃっているんですかね。

犬山

15%下がるってすごい数字ですよね。本当は上げなきゃいけないところ(世代)が下がってしまったということなんですけど。学校とか周りの人とは、選挙についてどんなお話をされますか?

椎木

選挙について、ほとんどしないので。通っている学校(大学)が慶応で、すごい、特殊な環境っていうのもあって。

犬山

意識高い人が多そうな印象が。

椎木

意識高いんですけど、高校でも公民の授業とかで“何々党”とかって言うと、党首の娘さんとかがいたりとかして。

犬山

だいぶ特殊だな、それは(笑)

椎木

めちゃくちゃ忖度しているんですよ。

犬山

あぁ、高校生も忖度する。

椎木

そうなんですよ。なので、話しづらかったですかね。環境としては。

「怖い大人たちが既得権益獲得のために動いているイメージ」

犬山

違う学校の子とか、年下の女の子たちともコミュニケーションを取っていると思うんですけど、そういった子達とも選挙の話はあまり?

椎木

そうですね。選挙前になると“ちょっと行く?”みたいなことを(Instagramの)ストーリーとかでシェアしたりとかはあるんですけど。実際の会話では出てこないですね。

犬山

なるほど。政治について何か喋ったりすることはありますか?

椎木

ほとんどないですね。やっぱり汚いイメージっていうのが、どうしても強いのかなって思いますね。ニュースに取り上げられるのって、不祥事だったり、そういったものが多いと思うので。

犬山

まさに忖度だったりね。

椎木

そうなんですよ。なかなかポジティブなイメージがつきにくいのが現状かなって。

犬山

じゃあ若い子達にとってみれば、政治ってなんとなくネガティブなイメージ。

椎木

そうですね。“怖い大人たちが、自分たちの既得権益を獲得するために動いている”みたいなイメージじゃないですかね。

犬山

漫画とかでもそういう描かれ方しますしね。でも、例えばこの間の増税とか、若い子達も直撃する話題だったと思うんですけど、増税の話は出ました?

椎木

ちょっと出たんですけど、お金をそんなに使う世代でもないので。“ぶっちゃけ、そんな変わらないよね”みたいな。

犬山

あぁそんな感じなんだ。

椎木

レシートをストーリーに上げて“何円違う”みたいな。やっぱり、たかだか何円の世界なので“政治にとって何とかだ”みたいなことは、そんなになかったかもしれないですね。

「手法さえ変えれば興味は持ってくれる」

犬山

そっか。日本財団の18歳意識調査では、18歳から19歳のなかで投票に行くと答えた人のうち、候補者や政党を選ぶときに約4人に1人(24.1%)がネットなどでの情報を入手すると答えています。そんななか、総理官邸がInstagramの公式アカウントを持ったり、投票時にはスタンプ機能がついたりと、若者向けの施策も始まっています。ネット、デジタルテクノロジーを使うことで、若者の政治への参加はどのように変化、(今後)していくと思いますか?

椎木

本当に“ネットが全て”って言っても過言ではないぐらいだと思うんですけど。それこそ総理官邸のInstagramとか、フォローしている子達がめちゃくちゃ多くて。

犬山

そこは見ているんですね。

椎木

そうなんです。令和の発表のときとかも、インスタのライブで観ていて、コメントとかで“次の元号は?”って言って、みんなが“タピオカって入れる”みたいな。

犬山

アハハハ(笑)。

椎木

決して全く興味がないというか、手法さえ変えれば興味は持ってくれると思うんですけど。

犬山

なるほど。選挙以外の政治参加には、どのようなものがあると思いますか?

椎木

選挙以外だったら、今の政治に関してどう思っているかみたいなことを、SNSとかで発信するのが一番だと思うんですけど。それこそ、政治家の方達のTwitterとかを見ても、あんまり面白くないっていうのが正直あるので。

犬山

そうか。面白い、みたいなのがちょっと必要なのかなぁ。

椎木

そうですね。ちょっと歩み寄る姿勢は大事ですよね。

政治家との対談で「同じ“人”なんだ」

犬山

ところで、椎木さんが政治に興味を持ったきっかけって?

椎木

18歳まで興味がなかったんですけど、その18歳選挙権が解禁になって、本を出させて頂いたんですよ。そのときに政治家の方達と対談させて頂いて、初めて政治家の方達とちゃんと喋ったんですよ。そのときに“あぁ、同じ人なんだな”って初めて思って。それまでは歴史上の人物というか、なんか怖い人だなっていう。

犬山

遠い、遠い、怖い人。

椎木

ってイメージだったんですけど、実際に喋ってみると、近所の人って言ったらあれですけど、近所の人って言われても違和感ないぐらい本当に話しやすくて“なんだ、政治家の人っていい人じゃない”って思って。そこから興味を持ち始めましたね。

犬山

確かに、政治家自体が遠すぎるって印象があると、興味が湧かないですね。先程“歩み寄りが必要”っておっしゃっていましたけど、若者が政治に興味を持つ、政治が近くなるためには、具体的にどんなことが必要だと思いますか?

椎木

若者向けで言ったら、やっぱりSNS活用が一番だと思いますね。それこそ、官邸のInstagramみたいに、ストーリーとかライブとかを駆使して。あと、今、政治家さんのSNSとかを見ていると、ほとんど秘書の方がやっているんだろうなっていうのが多いんですよね。“明らかに句読点多いな”みたいな感じでも、自分でやっているほうが“可愛い”ってなるし、愛せちゃうぐらいのキャラクターが皆さんあると思うので、自分で頑張ってSNSをやるのが一番いいかなって思います。

「今の若者たちは自分の幸せを諦めている」

犬山

私、今37歳で親世代なんですけど、子どもに向けて、どんな教育というか、政治についてどんな話をしたら興味を持つかな、って。

椎木

私は小さいころから、親に選挙の投票所に連れて行ってもらっていて。そのときに“投票ってちょっとカッコイイな”って思っていたんですよ。入れてもらえないから、外で待っていたんですけど。イメージづくりというか、そういうのは大事かなって思うので、一緒に投票所に行くとか。あとは“投票とか選挙って、ちょっとイケてるよ”“大人しかできないんだよ”みたいな事を言う働きかけはいいかもしれないですね。

犬山

なるほど。私も今年、子どもを連れて選挙へ行ったんですけど、風船をもらえて。そういうのいいなって思いました。さぁ、椎木さん、日本がどんな国になっていくといいなって思われていますか?

椎木

今は、若者たちが自分たちの幸せを諦めている風潮があるかなって。なので、もうちょっと前向きに、というか。“自分の幸せを掴み取ろうよ”って自分で思ってもらえるような社会になったらいいなと思います。

SIFと東京FM「ホメラニアン」はコラボレーションコンテンツ「ホメラニアン ホッとフォーラム」を10月7日~11月25日まで計8回放送します。番組の概要は、下記をご覧ください。

<番組概要>
番組名:ホメラニアン
放送日時:毎週月~木曜 20:00~21:30
パーソナリティ:犬山紙子(月、火曜)、関口舞(水、木曜)
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/homeranian